2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧
一穂ミチ 集英社 2025年の夏、永い眠りから覚めた30年前の女子高生をめぐるせつなくて、すこし不思議な物語、と帯にある。 30年前の描き方がうまい。
石田千 新潮文庫 5つの短編が掲載されている。 一穂ミチさんが解説をしているので読んでみた。 なるほど、上手に書こうと思わない方がいいんだな、というような感想。
一穂ミチ 文藝春秋 子どもの頃、数度会った二人の少女。高校生になってまた出会いがあって、大人になって3度目の出逢い。お互い結婚していて、片方は流産を経験し、もう片方は少女がいる。 二人の交流は当然素晴らしいものだが、主人への目の向け方、それ以…
さだまさし 幻冬舎 けっこうな長編である。里見公園が出てくるというので読んだ。さだまさしの市川での暮らしが描かれている。
一穂ミチ 講談社 6篇の小説で構成されている。それぞれ関連はしていなくて、内容は濃い。 完成度は高く、良い短編である。
水上勉 新潮文庫 二つとも好みの小説である。社会派推理からスタートした水上勉が人間を書こうとしている。
リュドミラ・ウリツカヤ 新潮社 本好きの少女が図書館に勤務するようになりそこに来た男と結婚する。子どもが生まれ、その少女が学校に通うようになり、友人ができる。夫がその子と恋をする。しかし、ソーネチカは自分の恵まれた環境に感謝する。
高瀬隼子 集英社文庫 ある日、夫が風呂に入らなくなったところから小説は始まる。結婚して十年、妻は夫の妙な行動にどう対応していくのか。耐え難い夫の体臭や周囲の視線、義母からの非難。正常から逸脱。並行して子どもの頃飼っていた魚を処分する話が語ら…