2024-04-07 『恍惚の人』 有吉佐和子 新潮文庫 昭和57年の発行である。老人問題の先駆といえる。 祖母が自宅で亡くなっていて、その頃から祖父の様子がおかしい。 胃腸の弱かったはずがよく食べる。徘徊をする。徐々に体が弱っていくが、怒りんぼだった祖父が笑うようになる。人間が死に向かっていく様をよく描いている。