木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『手から、手へ』『童子』『月下の一群』

池井昌樹 『手から、手へ』集英社 『童子』思潮社 『月下の一群』思潮社 いずれも詩集。『手から、手へ』。 昨日の朝日新聞、鷲田清一さんの「折々のことば」で紹介されていた文章がよかった。 こんな感じだ。 「やさしい子らよ おぼえておおき やさしさは …

『プリズンホテル2秋』

浅田次郎 集英社文庫 4巻ある内2冊目。プリズンホテルに警察の慰安旅行とヤクザの団体がやってくる。歌手も。ドタバタのストーリーが展開されるが、人間のやさしさとはなにか考えさせられる。1巻完結。

『プリズンホテル1夏』

浅田次郎 集英社文庫 先に読んだ『熱帯』に出てきたので読んでみた。 ヤクザの叔父が経営するホテル。任侠団体専用のホテルに不思議な人が集って起こす不思議な事件。さすがと思ったのは登場人物の性格や言動がしっかりかき分けられていること。

『熱帯』

森見登美彦 文春文庫 ある人の話から始まってその登場人物からまた話が広がり、そのうち、話されている本のなかに読者が入り込む。本は最後まで読まれることはない。 千一夜物語が底本になっているようだが、ストーリーで読もうとすると混乱する。 楽しく読…