木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『アルバイトの誕生』

岩田弘三 平凡社新書 久しぶりに実学的な本。実は私は学生援護会にながく働いていて、この本に出てくる『アルバイト白書』の編集などもやった。いつかアルバイトについての本を書きたいと思っていたので、先を越された感じ。ただ、ここはもっと深掘りをして…

『はるか』

宿野かほる 新潮文庫 プロフィールを一切明かしていない宿野かほるのこれが2冊目。 AIを使って亡くなった恋人を再現する話。1作目の方がどきどき感があったなあ。

『ルビンの壺が割れた』

宿野かほる 新潮文庫 著者名、初めて聞く名前だが、公にしていないみたい。 男の人と女の人のメールのやり取りで構成されている。 昔恋人だった2人のやり取りだと思って読み進むうち、大きなどんでん返し。 面白く読んだ。 ルビンの壺は、見方によって違って…

『姫君を喰う話』

宇能鴻一郎、新潮文庫 宇能といえばポルノ小説で有名だが、そうなる前の短編を集めたもので、芥川賞をとった「鯨神」も収録されている。 しかし性の匂いは色濃い。面白く読んだ。 読んだ本は姉に送っているのだが、この本は少し躊躇する。

『狐笛のかなた』

上橋菜穂子 新潮文庫 上橋といえば守り人シリーズが売れているが。 先に読んだアボリジニから、まだ読んでいないファンタジーものを読んでみたくなった。で手に取ったのがこの本。

『隣のアボリジニ』

上橋菜穂子 ちくま文庫 読みたいと思いながら、上橋さんの本を手に取ることはなかった。 アボリジニについて書いているというので読んでみた。実は、二十年ほど前、デジュリドゥの仲間でオーストラリアのアーネムランドに行ったことがある。アボリジニに習お…

『最後の読書』

津野海太郎、新潮文庫 老いと読書について書かれた本。加齢とともに読書の醍醐味もあるが、一方で、読めなくなってくる年齢もある。集中力もなくなってくる。 80を迎える津野氏の作家との交友など、私と重なるところもあった。