木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『隣のアボリジニ』

上橋菜穂子 ちくま文庫

読みたいと思いながら、上橋さんの本を手に取ることはなかった。

アボリジニについて書いているというので読んでみた。実は、二十年ほど前、デジュリドゥの仲間でオーストラリアのアーネムランドに行ったことがある。アボリジニに習おうというわけだが、一緒に行動もした。言葉を教えてもらった。

いまや純粋のアボリジニがいるわけではなさい。白人社会から支援を受けても、それでやっていけるのではない。土地を人間の所有と考えることはなく、狩猟採取が基本だった。

いろいろ思いだしながら、次は上橋さんの小説を読んでみようと思った。