木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『自己肯定感ハラスメント』

辻秀一 フォレスト出版 スポーツドクターとして活躍する著者。これは近著。新書である。 成功などによって自己肯定感を高めることではなくて、自己存在感を自覚していくことが大事だという。育児などでも大事なことだと思う。

『どうにもとまらない歌謡曲――70年代のジェンダー』

舌津智之 ちくま文庫 まだ文庫になったばかり。 タイトルどおり、70年代の歌謡曲を歌詞の面からジェンダー的に解釈し、取り上げたもの。歴史的に分析するような本は多いのだが、歌詞に焦点を当てる本は少ないのではないか。 面白かった。舌津さんの文章が分…

『パイロットの妻』

アニータ・シューリーヴ 新潮社 深夜に男が訪ねてくる。夫の死が伝えられる。大きな衝撃を受ける。 そうして小説がはじまるが、ストーリーを話すことは難しい。墜落の原因が、機長が飛行機を爆破させたという報道。しかし妻はその報道が信じられない。 けっ…

『ぼぎわんが来る』

澤村伊智 角川書店 第22回日本ホラー小説大賞を受賞している。ホラーを好んで読むことはないのだが、読む羽目になってしまった。面白いと言えば言える。 後半より始めの方がゾクゾクとくる。