木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『慈雨の音――流転の海 第6部』

宮本輝 新潮文庫 第6部を読んだ。少しずつ経済的に立ち直り、駐車場の管理人を家族総出で行い、さまざまな出来事が起こる。独自に事業も始めつつあり、今後が楽しみである。

『花の回廊--流転の海 第5部』

宮本輝 新潮文庫 第5部は金のあった主人公がどん底を経験する。10歳の子どもを主人公の妹の貧しいアパートに預けて、駐車場経営を始める。 貧しいアパートにさまざまな事件が起こる。この子どもは筆者ということになるだろうから、そういう見方も面白いと思…

『天の夜曲――流転の海 第4部』

宮本輝 新潮文庫 第4部、主人公の熊吾一家は富山に移動。しかし熊吾は、富山に妻と息子を置いて大阪で事業を始める。が、信頼した部下に有り金を盗まれてほぼ文無しに。 妻と息子が大阪に戻ってきて終わるが、金がない。5部以降、どうなるのだろうか。

『血脈の火――流転の海 第3部』

宮本輝 新潮社 大阪に戻ってきて幾つかの事業を起こす。それによってさまざまなことが起こる。 台風による損害、実母の行方不明、などなど。 9部まであるうちの3部まで読んだ。これからどんな展開になっていくやら。

『蝉しぐれ』

藤沢周平 文春文庫 上下 正月にテレビで『蝉しぐれ』を見たが、3部構成になっているうち2部までしか見なかった。そこで文春文庫の本を買ってきた。 ドラマは本に忠実に作られているようで、3部のところをすぐ見つけられ読む。構成も素晴らしく、完成度の高い…

『地の星――流転の海 第2部』

宮本輝 新潮文庫 著者の父が主人公だという。この巻では妻と子どもの健康のため出生地の田舎に行く。知り合いの多くの死やある男との運命的な出会いなど田舎とはいえ出会いは多く様々なことが起こる。読み応えのある小説である。

『流転の海』

宮本輝 新潮文庫 終戦直後の著者の父を描いたものと言われている。後半は母の生い立ちも描かれる。 すでに完結しているが第8部まである。楽しみに読んでいきたいと思っている。