木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『嘘の木』

フランシス・ハーディング 東京創元社 「19世紀、ダーウィンの進化論に揺れる英国で、高名な博物学者が不正を疑われ、スキャンダルから逃れるために移り住んだ島で謎の死を遂げます。学者の娘は、敬愛する父の汚名をそそぐべく、真実をつきとめようと立ちあ…

『クジラアタマの王様』

伊坂幸太郎 新潮文庫 夢と現実との関係がストーリーになっている。 近年のゲームを取り入れているとのことだが、今一つ分かりにくい。 少し古い本にも関わらずコロナや安倍元首相の暗殺っぽい話も出てくる。 面白くは読んだが感動するような感じの本ではない…

『鳩護』

河﨑秋子 徳間書店 河﨑さんの本はこれですべて読んだ。小森椿、27歳、会社員が謎の使命を背負わされる。不思議なストーリーだが、うまくのれなかった。これまではすべていい本だったのだが。

『ひと』

小野寺史宣 祥伝社文庫 「両親を亡くして大学をやめた20歳の秋。見えなくなった未来に光が射したのは、コロッケを一個譲った時だったと帯に書いてある。金持でいい大学で学ぶ人の言動も紹介されていて、生きていくうえでの大事な心情も書かれているが、河﨑…