木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『私という運命について』

白石一文 角川文庫 つきあっていた男性からプロポーズされて、断る。男性は結婚してその後別れる。大病をする。そしてまた二人は出会う。その後も話は続いていく。 運命として人間関係を見た小説、といえる。運命を支持する、男性の母親も登場する。 疑えな…

『空と大地に出会う夏』

濱野京子 くもんの児童文学 養子縁組が話題になっている本として奥山さんから教えていただいた。 とくに養子縁組がテーマになっているわけではないが、登場人物に細部にこだわらない友人として登場する。ひと夏の主人公の成長が描かれる。

『一瞬の光』

白石一文 角川文庫 デビュー作だということだが、なかなか完成度は高い。 人事課長をしていて面接で落とした短大生と飲み屋で会うことになる。そこから始まる長い話。女性との付き合い、ビジネス上の課題がさまざまに絡み合い、ストーリーはなかなか読めない…

『ほかならぬ人へ』

白石一文 祥伝社文庫 最近のを読んで、白石一文の代表作というか、直木賞受賞作を読むことにした。 あわせて『かけがえのない人へ』が収録されている。 内容は出会いや別れ、だろうか。人間関係といってもいい。