木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『なぎさ』

山本文緒 角川書店 これも山本さんの長編。登場人物たちの文章で物語が進んでいく。 ごたごたとした生活と男と女、あるいは男と女のごたごたした世界が語られていく。 引きづった、重いものが徐々に明かされていく。

『自転しながら公転する』

山本文緒 新潮社 短編も多い山本文緒さんの小説のなかでは長編と言える。東京で働いていた32歳の女性。親の看病のために実家に戻って近所のモールで働き始める。さまざまなことが起こるが、小説というのは少し触れただけでもこれから読む人の気持ちを半減さ…