木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『私という運命について』

白石一文 角川文庫

つきあっていた男性からプロポーズされて、断る。男性は結婚してその後別れる。大病をする。そしてまた二人は出会う。その後も話は続いていく。

運命として人間関係を見た小説、といえる。運命を支持する、男性の母親も登場する。

疑えない小説ではあるが、運命的な出会いを信じるのも奇妙な世界である。