木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『家族の言い訳』

森浩美 双葉文庫 家族を題材にした8篇が納められている。 最初の、「ホタルの熱」がよかった。

『革命前夜』

須賀しのぶ 文春文庫 昭和最後の日に日本から東ベルリンに音楽留学した主人公の東ベルリンでの出会いや事件。 驚くのは、当時の東ベルリンに行ったこともないのに、まるで現場に立ち会ったような筆運び。冷戦下のドイツの雰囲気が伝わってくる。すごいと思う…

『銀杏手ならい』

西條奈加 祥伝社 子どもに恵まれずに離縁されて実家の手習い所を継ぐことになった24歳の萌。子どもたち相手に忙しない日々を送っていると、ある朝、銀杏堂の門前に女の子の捨子があった。自身も血のつながらない両親に愛情深く育てられた萌はその子を授かり…