木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『いなくなった私へ』

辻堂ゆめ 宝島社文庫 人気絶頂のシンガーソングライターが渋谷のゴミ捨て場で目を覚ます。素顔を晒しても誰も分かってくれない。街頭ビジョンでは自分が自殺したという映像が流れている。目いっぱい不思議な出だしである。その不思議な感覚はなかなか解決の…

『君といた日の続き』

辻堂ゆめ 新潮社 書店で何気なく買った小説だが、面白かった。筋書きの紹介はしづらい。 帯の紹介をしておく。 「リモートワークを言い訳に引きこもっていた僕はある日、ずぶ濡れの女の子を拾った。1980年代からタイムスリップしてきたらしい彼女は、僕の大…