木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ヴァイタル・サイン』

南杏子 小学館 南杏子は初めて読む。 終末期の患者の入院する病棟で働く30代の女性看護師の日々を描く小説。リアルさが伝わってきていい小説と言える。私も年取ってきて他人ごとではない内容。その面からもしっかりと読めた。

『ツミデミック』

一穂ミチ 光文社 コロナ禍を舞台にした犯罪をテーマにした短編集。直木賞を受賞としている。 が、『日のあたるとこにいてね』がよかったので、あまり楽しくはなかった。 しかしパンデミックの後に出てくる小説としてはいいのではないかと思う。

『十の輪をくぐる』

辻堂ゆめ 小学館 表紙裏にこうある。「スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て…