木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ラウリ・クースクを探して』

宮内悠介 朝日新聞出版 ソ連時代のエストニアを舞台にした小説。高校生直木賞を受賞している。 コンピュータ・プログラミングを話題にしている。 いい本だった。

『隣の百合おばさん』

城唯士 発売・幻冬舎 大学を卒業して就職するが、退職。母と友人のおばさんに案内されてスナックを手伝う。いろいろな経験をして、それまでぼんやりしていた人生観から生き方を考える。進路を決める男の物語。

『また、桜の国で』

須賀しのぶ 祥伝社文庫 『革命前夜』を読んで、同作者の本が読みたくなって手に取った。1938年に、外務書記生がポーランドの日本大使館に着任したところから物語は始まる。ナチス・ドイツが周辺国へ侵攻の姿勢を見せ、緊張が高まるなか、日本にやってきたこ…