辻堂ゆめ 小学館
表紙裏にこうある。「スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見ていて「私は―東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づくーー」
読みでのあるいい本だった。ただ、無理があるのは主人公泰介の発達障害の描き方。それから、発達障害からの抜け出し方。そんなに簡単なものではないはずだが、と思う。