木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『アルバイトの誕生』

岩田弘三 平凡社新書

久しぶりに実学的な本。実は私は学生援護会にながく働いていて、この本に出てくる『アルバイト白書』の編集などもやった。いつかアルバイトについての本を書きたいと思っていたので、先を越された感じ。ただ、ここはもっと深掘りをしてほしい、みたいなところが幾つもあって、この本の印象をしっかり文章にしておきたいと思っている。

単に学生のアルバイトというだけでなく、フリーターなどについても触れる必要があるだろう。

70年代に、井上社長と労働省に行き、アルバイトニュースの話をしたら、縁辺労働力のことですか、と担当者が言っていた。その後しばらくしてアルバイト関係の調査資料について「パートタイマー等労働者」という言い方をするようになった。