木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『海が見える家 それから』

はらだみずき、小学館文庫

『海が見える家』を読んで、この世界を続きで読みたいと購入。海岸での暮らしを先に読んでいるので、楽しく読むことができた。

『海が見える家』では、会社勤めを始めてすぐに辞めて、父の死亡後の後片付けに別荘を訪問する経緯などにページがさかれ、生き方の問題などについてはあまり触れたれなかった。『それから』の方では、生き方の問題にページがさかれ、話題を掘り下げることができた。

『はじめての文学 浅田次郎』

浅田次郎文芸春秋

本書は、初めて出会う文芸として5つの短編が、浅田次郎の自選アンソロジーとして組まれている。「ふくちゃんのジャック・ナイフ」「かくれんぼ」「夕暮れ隧道」「̪シエ」「立花新兵衛只今罷越候」。浅田次郎は数えるほどしか読んでいないが、この5編はなかなか良かった。