木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『灯台からの響き』

宮本輝集英社

中華そば屋の康平が主人公。奥さんが店で倒れて亡くなる。その後本の中から奥さん宛にきたハガキが出てくる。関係のない人からのハガキだと言っていたがどういう関係か、たどり始める。

結婚前の奥さんの意外な秘め事が明るみに出る。決してわるいことではなく、奥さんの人柄の偲ばれる過去であった。

宮本輝らしい小説である。