木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『ニキ』

夏木志朋 ポプラ社

ポプラ社の小説新人賞を受賞している。

少数者の葛藤を描いたと言えばいいか。

しかし、少数者は意外に多数。だから簡単に排除はできない、ということ。

担任の先生の少数者としての性癖を通して主人公の性癖に気づいていく。

和解としての小説としても読めたように思う。