木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『水車小屋のネネ』

津村記久子 毎日新聞出版

家を出ようと思うんだけど一緒に来る?という問いかけから始まる、18歳の女性と8歳の女の子。母子家庭だったが、男性が来るようになり虐待が始まる。お母さんはそれを止めようとしない。

そこから始まる物語。しかし、暗い話にはなっていかない。それが筆者の力量なのだろうと感じざるを得ない。