木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『重き流れの中に』

椎名麟三新潮文庫

「深夜の酒宴」「重き流れの中に」「深尾正治の手記」の3篇が入っている。

これも学生の頃に読んだことがある。それを思いだして今回読んでみたが、当時の感動はなかった。ただ、ドストエフスキーの影響とみられる感じはユニーク。風景的なリアリズムでなく人間の内面的なリアリズムは参考になった。