2023-10-01 『冬瓜』 村尾文 西田書店 短編集第一巻とある。 6つの短編が納められている。 最初の「冬瓜」が本のタイトルにもなっている。船橋市文学賞を受賞しているから、船橋市に在住の方かもしれない。「冬瓜」は鹿島あたりの疎開地のことを書いている。この地の風習となっている、人が亡くなったときに食べる冬瓜を買うために、他の村に行く話だ。 6つのどの短編も村尾さんの体験から出てきたもののようだ。その村尾さんは83歳と表紙にある。よい本を読んだ実感がある。