木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『よろこびの歌』

宮下奈都 実業之日本社

久しぶりに宮下の小説を読んだ。文章が読みやすく内容もいい。

声楽を志す女の子が音大付属高校の受験に失敗するところから物語は始まる。新設高校の普通科に入学して、挫折感を味わう。そこからの変化が主人公の女の子の自立へとつながっていく。