木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『海をあげる』

上間陽子さんの初エッセー集。筑摩書房

上間さんと言えば『裸足で逃げる』が話題になった。子育てをする少女たちを取材。厳しい現実が浮き彫りになった。

『海をあげる』は徹底した取材、というのではなく、日常から見えてくるものを救い上げる。沖縄の暮らしから、なぜ暮らしから政治は変えられないのかを考える。

やさしい視点だが、厳しい視点でもある。