木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『冬の光』

篠田節子 文春文庫

四国遍路を終えて帰路の途中、冬の海に消えた父の話。

学生運動があり企業戦士として働いた男性は私の人生とも重なる。

専業主婦の妻に守られた家庭人として幸せな人生のはずが、他に愛した人がいたのか、娘の碧が四国での父の足取りを辿る。