木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『ノーラ・ウェブスター』

コルム・トビーン著、新潮クレスト・ブックス

夫を亡くした妻が3年をかけ立ち直っていく物語。コルム・トビーンアイルランドの作家。

子どもたちの養育、金銭問題、働きに出る、趣味上の問題などさまざまな出来事のなかでしっかりと生きていく女性が描かれる。

とくに大きな問題が生じるわけではないが、その細々とした出来事を生きていく小説が読んでよかった、という思いにさせる。