木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『ビタミンF』

重松清 新潮文庫

7篇の短編で構成されている。

どの短編も40歳前後の男性が主人公。

家族を持ち、子どもが思春期を迎えるような時期。社会的な逸脱行為をしたりして主人公を悩ませる。しかし、ちょっとした人生の振り返りも行うことになる。どうやら著者はそのことをビタミンFと称しているらしい。

子どもや妻との関係に一喜一憂させられる物語。