木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『プラナリア』

山本文緒 文春文庫

山本さんは10月に亡くなったという。読んでみたいと思っていたので、あまりいいことではないがこれを契機に読んでみようと思い立った。

5篇の小説が入っていて、全体として直木賞を受賞している。

いずれも元気の出る小説ではない。話も明るくない。しかし、こちらの気持ちに入ってくる。そういう意味でいい小説だ。