木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『長流の畔--流転の海 第8部』

宮本輝 新潮社

いよいよ8部までこぎつけた。

なかなか良かった。

帯から紹介しておこう。

執筆35年 ついに次作・第9部で完結

東京オリンピック開幕前後、66歳の松坂熊吾は金策に窮した。大阪中古車センターをオープンさせるも、別れたはずの愛人・博美との関係を復活させ、それが妻房江に知られ、高校生になった息子・伸仁にも責められ、熊吾は家を出ざるを得なくなる。糖尿病は悪化し、大怪我を負い、さらに会社の不振が続く。熊吾の運は尽きたのか。そして、心を痛めた房江はついに。

多くの出来事が起こり、簡単にまとめきれないが、いい小説と言える。