木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『コゴロシムラ』

木原音瀬(このはらなりせ) 講談社文庫

因習の村で巻き起こる社会派ホラーミステリー、と帯にある。

残念ながらこの人の本を読むのは初めて。かなりの著作があるようだ。

ライターとともに取材に訪れたカメラマンが主役。山で道に迷い、ようやく民家にたどり着くとひとりの老婆が出てくる。雨も降っていて、ライターはケガもしている。ということで泊ることになるが、ーーとミステリーというか怖いお話の筋立て。ところが、現実的な問題に遭遇していく。