2022-10-22 『使者と果実』 梶村啓二 日本経済新聞出版社 『野いばら』がよかった。で、次に書かれた『使者と果実』を読んだ。よいできの小説を読んだという実感がこみあげている。 満州でスタートして、ドイツに行き、ブエノスアイレスに。それが出会ったおじいさんの語りとなって小説が紡がれる。 『野いばら』同様、恋愛の話である。時代に翻弄されながら、小説が進んでいく。