木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『サラの鍵』

タチアナ・ド・ロネ、高見浩訳、新潮クレスト・ブックス

フランスにもかかわらずドイツ・ナチスに協力してユダヤ人たちが収容所に行く。10歳のサラは連行されるのに、とっさに弟を納戸に隠して鍵を閉めた。

サラは収容所を逃走して生き残る。その話がベースになって、現代が語られる。見事なストーリー。

久しぶりの感動的な小説を読んだ。

タチアナ・ド・ロネの日本語訳はこの本だけらしい。早く新作が訳されることを願う。