木ノ内博道の雑読ノート

読んだ本の備忘録です。

『北のはやり歌』

赤坂憲雄 筑摩書房 筑摩選書

実は前にも読んだような記憶がある。というのも、東北について書かれたものは好きだから。そしてはやり歌のことなら大歓迎。

戦後の流行歌のスタートと田舎と都会。とくに東北から東京に出ていく人、残される人の想いは歌として歌われやすい。

多くの歌を検証しながら、それぞれの想いを辿っていく。その作業は、戦後をどう生きてきたのか、私自身の生き方の検証になる。

そういう作業のためのいい本だった。